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沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンの2型糖尿病に対する効果



「もずくは健康によい健康食品と聞いた」

「もずくの糖尿病に対する効果を知りたい」

そんな方のために記事を書いています。


沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンは糖尿病に効果があると言われています。この記事では、フコイダンとは何か、2型糖尿病とは何か、フコイダンの2型糖尿病に対する効果はどのようなものかについて解説します。


これを読めば、沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンに、2型糖尿病の予防に対する効果が期待できることが分かります。沖縄浜比嘉もずくを健康食品として食するかどうか検討する際に役立ててみてください。



沖縄浜比嘉もずくとは



もずくは昔から全国で食材として使われている海藻の一種で、他の海藻にくっついて育つため「藻につく」から「もずく」と呼ばれています。


天然以外のもずく養殖では、日本が唯一の養殖国で、国内のもずく生産シェアは、沖縄県が99%を占め、うるま市が沖縄県内の40%を占めます。したがって、世界の養殖もずくの生産シェアは、うるま市が約40%を占めるわけです。


うるま市の東側から橋でつながれた小さな島が「琉球の起源の地」ともいわれる浜比嘉島であり、その浜比嘉島で養殖されたもずくが沖縄浜比嘉もずくです。



フコイダンとは



フコイダンは沖縄もずくをはじめとした褐藻類に含まれる多糖体すなわち水溶性食物繊維であり、もずくにぬめりを与える成分です。フコイダンは分子量が1,000以下のものから300,000のものまであり、分子量の違いで高分子フコイダン・中分子フコイダン・低分子フコイダンに分類されます。


褐藻類の種類および調理方法により、フコイダンの分子量が変わり、腸管からの吸収のされやすさ、生体に及ぼす作用程度が異なります。一般的には、高分子フコイダンは生体に及ぼす作用程度は高いのですが、腸管から吸収されにくく、低分子フコイダンは腸管から吸収されやすいが、生体に及ぼす作用程度が低いとされます。


フコイダンは抗がん作用、免疫力増強作用、糖尿病予防作用、便秘改善作用などをもち、健康に良いといわれる食材です。この記事では、糖尿病予防作用にスポットをあてて解説します。



2型糖尿病とは



糖尿病は血液中の糖分が増える病気ですが、1型と2型のタイプがあります。一番多いのは2型糖尿病とよばれるタイプです。2型糖尿病はインスリンの分泌能の低下とインスリン抵抗性が原因でおこります。


インスリンは血液中のブドウ糖が、肝臓・脂肪細胞・骨格筋細胞にとり込まれるよう促す作用をもつホルモンです。インスリンの分泌能が低下すると、血液中の糖分が増加します。その結果、血糖値が高くなります。


インスリン抵抗性とは、肝臓・脂肪組織・骨格筋細胞のインスリンに対する感受性が低下し、インスリンが十分に分泌されているにもかかわらず、ブトウ糖が吸収されなくなる状態です。この結果、血液中の糖分が増え血糖値が高くなります。インスリン抵抗性は生活環境の悪化でおこるのが特徴です。


2型糖尿病では、食事で吸収された糖質の作用により、食後に急激な血糖値の増加がみられ、食後から時間がたった空腹時にも血糖値が高くなります。そして、血糖値上昇により体にいろいろな影響を及ぼします。



フコイダンの2型糖尿病に対する効果について




フコイダンには、腸管からの糖の吸収を抑制する、血糖値上昇を抑制するといった効果があります。それぞれに根拠となる論文を紹介しながら解説します。



・腸管からの糖の吸収を抑制



フコイダンは、体内にある酵素、α-アミラーゼとα-グルコシダーゼを阻害します。α-アミラーゼはデンプンやグリコーゲンなどの多糖を二糖類に加水分解する酵素です。α-アミラーゼによって加水分解された二糖類はそのままでは吸収されません。もう一つの酵素α-グルコシダーゼによって二糖類は単糖類に分解されて体内へ吸収されます。


フコイダンがα-アミラーゼとα-グルコシダーゼを阻害すると、多糖は加水分解されにくくなり、体内へも吸収されにくくなるわけです。フコイダンは腸管からの糖の吸収を抑制することにより、血糖値の上昇を抑えます。


海藻の種類によってフコイダンの効果程度は多少異なりますが、沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンにも腸管からの糖の吸収を抑制する効果が期待されます。




・血糖値上昇を抑制



海藻から抽出したフコイダンの糖質消化酵素阻害作用を比較したところ、海藻の種類によって効果に差があることが分かっています。海藻の種類によって高分子フコイダンが最も効果が高い場合と、低分子フコイダンが最も効果が高い場合があります。


2型糖尿病モデルマウスを対象として、最も効果の高い分子量をもつフコイダンを長期摂取させたところ、血糖値の上昇が抑制されました。さらに健常成人を対象として、最も効果の高い分子量をもつフコイダンを含む海藻を摂取させたところ、食後血糖値の上昇が抑制されています。


この結果、最も効果の高い分子量をもつフコイダンが含まれるように調理された海藻は、2型糖尿病の発症・進行を予防できる可能性が示唆されました。フコイダンを含む沖縄浜比嘉もずくも、適切に調理されれば血糖値上昇を抑制する作用をもつことが期待されます。



まとめ:


沖縄浜比嘉もずくに含まれるフコイダンは、腸管からの糖の吸収を抑制、血糖値上昇を抑制するといった効果をもつことが期待されます。したがって、沖縄浜比嘉もずくは2型糖尿病の発症・進行を予防できる可能性があり。糖尿病予防に関心をもつ方におすすめの健康食品といえましょう。




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